舌苔が口臭の原因になるワケ
舌苔は、もともと口の中にいる細菌と、食べカスなど結合して生まれ、舌の粘膜に付着した汚れです。
口の中にいる細菌の数は舌の表面だけでも約5000億個ともいわれており、これは肛門の細菌数よりも多いのです。舌苔はそんな細菌たちのエサになり、それにより細菌がさらに繁殖し、結果臭いが発生してしまいます。
では、舌苔が出来やすくなってしまう原因はどこにあるのでしょうか?

舌苔が発生する理由
① 唾液の分泌が少ない
唾液には抗菌作用があるので、唾液の分泌が少なくなると舌苔が生じやすくなります。
② 胃腸が不調
胃の不調は口の中にも大きな影響を及ぼします。
胃腸に障害が生じると消化機能が低下しますので、通常以上に舌苔が付着しやすくなります。食事をしていないのに舌苔が多い場合、胃腸に原因がある可能性があります。
③ 舌の位置が低い
通常舌は上顎にくっついており、舌がこの状態にあれば、常に上顎とすれているので、舌の汚れは擦り落とされます。しかし、舌位が低い場合、上顎と舌が擦れないので、汚れが蓄積しやすくなり、結果舌苔が付着しやすくなってしまうのです。
舌苔の発生を防ぐ方法
日常のちょっとした工夫で、舌苔の付着を予防することは出来ます。
難しい方法ではありませんので、舌苔や口臭が気になっている方は試してみてください。
① よく噛む
よく噛むことで、唾液の分泌を促しましょう。
よく噛むために固い食べ物を食べたり、唾液腺を刺激するものを選んで食べたり、たくさん喋ることも唾液を分泌します。
② 歯磨きは1日最低2回
歯磨きは口内の食べカスを除去する大切なお掃除です。
最低でも朝と晩の2回は歯磨きをする習慣を身につけましょう。
③ 喫煙・飲酒を控える
喫煙や飲酒は胃腸に負担をかけます。
適度・適量ならまだしも暴飲暴食、過剰な飲酒などは控えるようにしましょう。
また、口の渇きを防ぐために、こまめに水を飲んだり、飴を舐めたりすることも有効です。
④ ストレス発散をする
ストレスを解消するための趣味や自分の好きな事をしている時、人は唾液の分泌量が多くなる傾向があるそうです。1日のうち15分や30分でも良いので、自分だけの時間を確保しましょう。

おわりに
舌苔を掃除するために、歯ブラシで舌をこすっている方もいらっしゃるかもしれませんが、舌の掃除は、専用の舌ブラシを使用しましょう。歯ブラシは下には刺激が強く、舌の細胞を傷つけます。また、舌ブラシを使用する場合も、何度も行うと舌の粘膜を傷つけてしまいますので、1日1~2回程度で十分です。
舌をキレイにして口臭の悩みと決別しませんか?
