体当たり、手練手管、エロティシズム、自己流の美容法。ガツガツこなすのに、いつもどこかで間違ってしまう——。
これは、悩めるおニクちゃんが、モテとエイジングのジレンマに日々葛藤しながら、美の殿堂入りを果たして幸せを手にするまでの観察記録である…。
学生時代のサークル仲間の結婚式2次会に行ったおニクちゃんと私。バッチリメイクの美しい新婦さんを見て「…私たちより2つ上?目元のシワやばくない?」と、自分たちの2年後を重ねて焦るのだった。
目元の小じわに厚塗りは厳禁!ならばどうするアラサー女子!?
歳上花嫁の残酷な現実

今日は、大学のサークル同期の結婚式。私は2次会に参加するため、親友の肉食女子・おニクちゃんと表参道にいた。
「一緒に馬鹿なことばかりして過ごしていたアイツも、ついに家庭を持つのか…。」
なんて感慨に耽りながらも、“男友達の結婚は、女友達がお嫁に行くよりもどこか気楽”というアラサーあるあるについて、話しながら。
「あ、入場してきた!」
30代同士の結婚は、ドレスやアイテムのひとつひとつが雅で洗練された趣きを感じる。悔しいけど、少しうらやましい。奥さんも、美人だ。

祝福ムードの人混みをかき分けて2人の側へ行き、サークル同期で写真に収まる。
私たちより2歳上美人の美人の奥さんの隣に並ぶと…。…ん?たぶん私とおニクちゃんが思ったことは同じ。
会場を出て、おニクちゃんがぽつりと呟く。
「美人だけど、目元の小じわが気の毒だったね…」
「たぶん、今日のために厚塗りして乾燥しちゃったんだよ」と私。
そう、確かに、幸せそうな笑顔の目尻に刻まれた、しわ…。女の加齢は恐ろしい、と久しぶりに感じた瞬間だった。
「私たちも、2年後あんな風になるのかな。もっと大変なことになるのかな。私、やっぱ早く結婚したい…」
おニクちゃんの言葉数が少なくなっていく。
ヤダ、そんな、現実に引き戻されなくても!
マジでやめて。大して感じてなかった焦りが、現実のものとなる。

こうして、“幸せのお裾分け”の帰り道は、目元の小じわと加齢の問題について語らうことになるのだった…。
目元の小じわはなぜできる?
小じわが目立つ原因って、2つあると思うのよね。一つは「日々のケア」。もう一つは「メイクアップの過ち」。
日々のケアは、もうね、“乾燥対策”しかないのよ。
若い頃に比べて、肌の保水力が落ちるのは自明の理。だから、うるおいを与えてあげないとすぐ枯れ木オンナになっちゃうってわけ。怖いよね!
【乾燥対策】
目の周りは皮膚が薄いから、化粧水を含ませたコットンで水分をたっぷり補う。オールインワンジェルを厚めに塗った上からラップを貼って、10〜15分ほど放置する即席パックも、うるおい効果はテキメン!

【ラッピング】
保護のためのクリームは、真皮層への浸透が目的ではないの。水分蒸発を防いで乾燥からできる小じわを守ることが大切!だから、そんなに高いものを使わなくてもOK!見栄を張る必要はナシ(百貨店で売っているクリームって、どうしてあんなに高いのかしら!)
巷ではコスパが最強の「ニベア」も見直されてるよね。
でも、一番のオススメは、密着性に優れてベタつかないミツロウのクリーム!

キャリアオイルやシアバターと混ぜて手作りするとテクスチャーを自在にアレンジできていいよ。
【ミツロウクリーム(軟膏)の作り方】
http://www.aromalike.com/skin/6.html
(引用:アロマテラピーはじめての使い方)
【用意するもの】
みつろう:2g
スイートアーモンドオイルなどのキャリアオイル(植物油):10g
精油(エッセンシャルオイル)お好きなもの1~2滴
*ミツロウクリーム(軟膏)の作り方♪
・ミツロウ2gとキャリアオイル(植物油)10mlをはかり、耐熱容器などに入れ湯煎(ゆせん)します。
・かき混ぜながら完全に溶かします。
・完全にみつろうが溶けたら湯煎(ゆせん)からはずし、
・クリーム用の容器に移してガラス棒や竹串でかき混ぜながら冷ましていきます。
・まわりが、うっすら白くなってきたら精油(エッセンシャルオイル)を1滴ずつ加え、混ぜます。
静かに冷まします。
・冷めたら出来上がりです。
ファンデはNG! 小じわメイクの黄金則
そしてもう一つ、メイクアップの過ちについて。小じわが気になるからって、隠すためにファンデの厚塗り&重ね塗りはNGって、さっきの新婦さん見てイタいほど分かっちゃった!
じゃあどうしたらいいと思う?
【小じわメイクの3STEP】
乾燥による小じわ対策スキンケアについては前述の通り。そしてメイクにも同じく黄金則があるの。
1. 保護
朝のスキンケアで水分を補ったら、大切なのは保護。水分を蒸発させない目的もあるけど、ベースメイクが小じわに入り込まないように密着が大切!
ただしシアバターなど油分が強すぎるクリームだと化粧崩れの原因になるので、テクスチャーが重めのバームタイプのものがオススメよ。(リップバームでもいいくらい!)
つまりここでも、しっかり密着してくれるミツロウがイチオシってこと。バジャー社のバームもおすすめ!

2. カバー
乾燥による小じわには、パウダーファンデの変わりにクリームタイプのコンシーラーがお役立ち。厚めにぼってり塗るのではなく、サッとなじませることを心掛けましょ。大切なのはやはり“密着”。手の甲で1.で使ったバームやクリームとなじませて、目の下に載せていくと自然にカバーできるよ。

3. 乱反射
化粧崩れを防ぎつつ小じわを目立たせないようにするなら、極小のラメが入っているパウダーでフィニッシング!光を乱反射させるので、小じわに視線が集まらなくなるし、顔全体のハイライト効果も増して上品に見えるよ。
ただしこれもやり過ぎるとイタくなるから、アイメイク全体とのバランスを考えてね。

年相応かつ悩み隠しって、難しいよね…!
でも、そこをクリアすることで他の女子との差別化できるってもの。
オトナの女性ならではの魅力って絶対あるから、メイクが欠点を隠して、かつ長所を際立たせてくれるならホントに素敵じゃない?
宴の後の誘いはディープインパクトと共に
そんなこんなで、パーティー会場から2人だけの飲み直しに向かっていた私とおニクちゃん。
そこで、折よく私の携帯に着信が入る。さっきまで一緒だった、私たちの大学同期・ユメちゃんからだ。
「アヤとおニクちゃん、まだ一緒にいる?ちょっとお願いがあるんだけど…直接話したいから、もしよかったら、そっちに合流してもいいかな?」
もちろん!おいでー♡
大学時代、一緒の授業も多く、よくラウンジに集まっては恋や就活の悩みを語り合った私たち3人。
料理好きで気が利いて(つまり女子力が高く)、先輩男子からいつも声をかけられていたユメちゃんは、受け身系ながらも常に彼氏がいて、私は密かに憧れていた。
そんな彼女から、折り入ってお願いだなんて。うれしい!

「実はね、一緒に婚活パーティーに行って欲しいの!!」
店に入って席につくなり、ユメちゃんが真顔で放った、一言。久しぶりに会った旧友からの意外な一言に驚き、固まるおニクちゃんと私。
その衝撃、このテーブルの上に隕石が落ちてきたかのごとし。
「ユメちゃん、婚活するの?さっきはそんなコト、ちっとも話してなかったじゃん!ってか、今は彼氏はいないの?昔はいつもいたのに!」と、矢継ぎ早に質問するおニクちゃん。全く、このオンナはいつも直球なんだから。
おかげで私の質問する手間が省けた、とも言えるけど。
っていうか、“婚活パーティー”ってガチのやつよね?

もちろん行くのは構わないんだけど…。
どういうこと?男友達のための祝福ムードにやられて、結婚へのボルテージが一気に上がってしまったのか?それとも私たち同様、“歳上花嫁の小じわ効果”によるボディブローが焦りを呼んだのか?
私たちを誘うユメちゃんの真意とは!?
婚活パーティーへと誘われる私たち…次回へ続く!